Japanische Klassiker mit Furigana
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おれはにじゅうめんそうだ
おれは二十面相だ/妖星人R
江戸川 乱歩
Lesen Sie おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 194.415 Zeichen · 391 Bildschirme
「おじさん、ちょっと、ここをあけてください。」
すると、ゴホンゴホンと、せきの音がして、「だれじゃ。」といいながら、ひとりのじいさんが、戸を開きました。
それは、もう六十ちかい、ひげむじゃのじいさんでした。木こりか炭焼きなのでしょう。
「ぼく、友だちと、はぐれてしまって、道がわからなくなったんです。ここは、いったい、どこですか?」
「ここかね、ここは西多摩郡のはずれの山のなかだよ。なだかい鍾乳洞の近くだ。昼間はバスも通るところだよ。」
その鍾乳洞のことは、小林君もきいていました。よく学生がおおぜいで、探検にいくところです。岩山にほら穴があって、そのなかは、八方に枝道が、わかれている、あの地底の迷路なのです。
「さては、魔法博士たちは、その迷路のなかへ、黄金のトラをかくしにいったんだな。」
小林君は、じいさんに、鍾乳洞への道をきいて、暗やみのなかを、そのほうへ、たどっていきました。けわしい坂道を三百メートルものぼると、やみの中に、やみよりも黒い大きな岩穴が、ポッカリと、口をひらいていました。鍾乳洞の入口です。そっとのぞいて見ると、ずっとおくのほうに、懐中電灯のひかりが、チロチロと動いていました。