Japanische Klassiker mit Furigana
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おれはにじゅうめんそうだ
おれは二十面相だ/妖星人R
江戸川 乱歩
Lesen Sie おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 194.415 Zeichen · 391 Bildschirme
大学生が、なかなか出てこないので、赤井君は、待ちくたびれて、ドアをあけて中をのぞきました。すると、大学生が、入口までやってきて、ドアの中から赤井君に、なにかいっていました。もうすこし、待ってくれというのでしょう。赤井君はうなずいて、またドアをしめました。
それからまた十分ほどたって、赤井君がもう一度ドアをあけてみると、こんどは、部屋はからっぽになっていたのです。大学生は消えてしまったのです。
赤井君が二度目にドアをあけるときまで、わたしは、一度もそのドアから目をはなしませんでした。だから、大学生が、ドアから出ていかなかったことは、たしかなのです。そのドアのほかに出入り口はありません。五つの窓は、げんじゅうな鉄ごうしです。大学生は消えてしまったとしか、考えられないではありませんか。」
松波博士が、そこでことばをきると、明智探偵はモジャモジャの頭に、指をつっこんで、かきまわしながら、しばらく考えていましたが、ふと、顔をあげて、
「その大学生は、金ボタンの制服を着ていましたか。」
「いや、黒っぽい背広でした。」
「赤井さんは、どんな服を着ていましたか。」
「やっぱり、黒っぽい古い背広です。