Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

かんかんむしはうたう

かんかん虫は唄う

吉川 英治

Lesen Sie かんかん虫は唄う (かんかんむしはうたう) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 91.006 Zeichen · 182 Bildschirme

Aozora Bunko

ちょうどよく、その時、電話のベルが鳴ってくれた。

「あ……千歳の女将からだろう、大隈伯がお目ざめになったら、知らせてくれるように頼んでおいたから」

理平は、あわてて受話器を耳にあてた。

「……おウ、わしは高瀬、左様、主人の理平じゃがね……え……えっ……何? ……何だア? ……何じゃッて? ……」

耳を疑るように、何度も訊き返していたかと思うと、彼は、電話機が相手の顔に見えて来たように、呶鳴ッた。

「――わしは、お前みたいな者は知らん。それでも来ると言っても、面会はせんぞ。――何、奥さんに? 奥は旅行中じゃ。――愚連隊じゃろう貴様は……来るなら来い! 刑事を呼ンでおくから!」

「おじ様、どうなすッたの」

奈都子は、電話口を離れて椅子へ戻った彼の顔いろに、彼以上の動悸をうけ取って訊ねた。

「なに、愚連隊にちがいない」

「何だって言うんです」

お槙も、不気味そうに白けて言った。

「――今朝の新聞を見た奴じゃろう、そのことについて、わしかおまえに会いに来ると言うから、呶鳴りつけてくれたんじゃ、警察でも、あの愚連隊のやつらを、何とかしてくれんと困る」

そう言いかけて、彼はまた、ぎょっとしたように振り向いた。