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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(八)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(八) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.604 Zeichen · 391 Bildschirme

Aozora Bunko

一進一退。数日は小競り合いに過ぎた。

ところが、日の経つに従って水の浸むように、いつの間にか、蜀軍は増大していた。反対に、魏軍は、敵の奇襲戦略に、昼夜、気をつかうので、全軍ようやく疲れかけていた。

するとその日、四峡の谷に、鼓角のひびき、旗の嵐が、忽然と吹き起って、一輛の四輪車が、金鎧鉄甲の騎馬武者にかこまれて突出してきた。

「すわや。孔明」と、魏はおそれ崩れた。

費耀は、はるかに、それを望んで、

「何で恐れることがある。彼にまみゆる日こそ待っていたのだ。やよ者ども」

と、左右の部将をかえりみて、

「一当て強く押して戦え。そして頃合いよく詐り逃げろ。その退くのはこちらの計略だ。やがて敵の後陣から、濛々と火の手があがるだろう。それを見たら、金鼓一声、猛然と引っ返して撃滅にかかれ。――敵の中には魏に応ずる者があるゆえ、わが勝利は疑いない」

云いふくめて、すぐ応戦にかかった。

費耀は馬をすすめて、孔明の四輪車にむかい、

「敗軍の将は兵を語らずというに、恥も知らず、これへ来たか」

と、罵った。

孔明は、車上、一眄を投げて、

「汝なにものぞ。曹真にこそいうべきことあり」