Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
さんごくし
三国志(八)
吉川 英治
Lesen Sie 三国志(八) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.604 Zeichen · 391 Bildschirme
その際、姜維が憂えて、
「司馬懿の追撃をいかにして防がれますか」と、いった。
孔明は指令をさずけた。
「兵を五つ手に分け、それぞれ道を変えて退け。主力は、ここの陣を引くにあたり、兵一千をとどめて、二千の竃をほらせ、次の日退陣して宿る所には、また四千の竈跡を掘り残しておくがよい。かくて三日目の屯には六、七千。五日目の野営には一万と、退くに従って倍加してゆくのだ」
「むかし孫は、兵力を加えるたびに竈の数を減じて退却し、敵をあざむく計を用いて、涓を計って大勝を得たということを聞いていますが、いま丞相は反対に、兵を減じるたびに、竈の数をふやしておけと仰せあるのは、いかなるお考えですか」
「孫※(「月+嬪のつくり」、第3水準1-90-54)の計を逆に行うに過ぎない。よく物を識っている人間を計るにはその人間の持っている知識の裏をゆくことも一策となる。――司馬懿もおそらく疑ってよく深追いをなし得ないだろう」
かくて蜀軍は続々五路にわかれて引揚げを開始したが、孔明の予察どおり、司馬懿仲達は、蜀兵の埋伏をおそれて、敢然たる急追には出なかった。
しかし、物見の報告によると、さして伏兵の計もないらしいとのことに、徐々、軍を進ませて、蜀の駐屯した後々を見てゆくと、その場所と日を重ねるに従って、竈の数が際立って増加している。