Japanische Klassiker mit Furigana
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さんごくし
三国志(八)
吉川 英治
Lesen Sie 三国志(八) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.604 Zeichen · 391 Bildschirme
我とて世のつねの気ぐみではそれに打ち勝てまい」
深く期して、彼はその夕べ沐浴して身を浄め、平常乗用の四輪車と同じ物を四輛も引き出させた。
やがて夜に入るや、孔明の帷幕には、三名の将が呼ばれて、何事かひそやかに、遅くまで語らっていた。
一番に姜維がそこを出て、一輛の車を引かせて自陣へ帰った。二番目に馬岱がまた一つの車を持って帰った。三番目には魏延が同じように自分の陣へ一つの車を運んで行った。
かくて残った一輛は、しばし星の下に置かれていたが、やがて営を出てきた孔明が、自身それに乗って、
「関興、用意はできたか」と、出陣を促した。
おうっと、遠くから答えて、関興は妖しげな一軍隊をさし招いて、たちまち、車のまわりに配した。
まず、車の左右に、二十四人の屈強な武者が立ち並んで、それを押した。みな跣足であり、みな黒き戦衣を着し、みな髪を振りさばき、また皆、片手に鋭利な真剣を提げている。
さらに四人、同じ姿の者が、車の先に立ち、北斗七星の旗を護符のごとく捧げていた。そしてなお五百人の鼓兵が鼓を持ってこれに従い、槍隊千余騎は、前途幾段にもわかれて、孔明の車を衛星のように取り囲んだ。