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Japanische Klassiker mit Furigana

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たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Lesen Sie 丹下左膳 (たんげさぜん) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 196.229 Zeichen · 389 Bildschirme

Aozora Bunko

だけどなア、考えてみると、おいらのような運の悪いものも、またとねえだろうよ」

お美夜ちゃんは、その小さな手で、ギュッとチョビ安の手を握りかえして、

「アラ、思い出したように、どうしてそんな心細いことを言うの? あたい、泣きたくなっちゃうわ」

「おいらも、何も言いたかねえけどさ、だって、そうだろうじゃアねえか。やっと橋下の乞食小屋で、かりにも、父てエ名のつくお侍を一人拾い上げて、まあ、父のつもりで孝行をつくす気でいたところが、そのお父上は穴埋めにされて、おまけに水浸しときたもんだ。いかに強えお父上でも、あれじゃア形なしにちげえねえ。でも、死骸の出ねえところをみると、ヒョッとすると――どこにどうしているかなア、あのお父上は」

木履に冷飯草履と、二人の小さな歩がからみ合って、竜泉寺はトンガリ長屋のほうへ……。

その横町の居酒屋、川越屋の土間へとびこんだチョビ安は、威勢よく、

「オ、爺ツアん、いつもの口を、五合ばかりもらおうじゃあねえか。飲む口に待っていられてみると、どうも手ぶらじゃア帰れねえや」

二

柳生家の定紋を打ったお駕籠が一丁、とんがり長屋の中ほど、作爺さんの家の前に、止まっています。