Japanische Klassiker mit Furigana
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ちめいのけんきゅう
地名の研究
柳田 国男
Lesen Sie 地名の研究 (ちめいのけんきゅう) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 176.308 Zeichen · 347 Bildschirme
百目とか一貫目とかいう地名は、栽える稲苗の分量だということを聞いている。百目がどれだけほどの苗かは私は知らぬが、とにかくにそれを植えるだけの田地ということで、これまたそれだけずつを、一口当りに分配した開墾地であった。山間部に行くと五升蒔き、一斗蒔きという地名がこの県にも多い。厚播きも薄播きもあるのに気楽な話のようだが、これは尺度であって村ごとにちがっても、なお一定の面積を意味していたのである。それが昔の字の名になったのは単にその大きさの田もあったというだけでなく、やはり均分の単位を示すものと思う。長筬・広筬・三枚オサ等の地名もある。このオサはかなり広くいう語で、一枚の田区を意味し、九州でセマチというのも同じである。その一オサを長くしまたは広くし、三枚つづけて一人に渡したというなども、我々にとっては何でもないことのようだが、村の農業の歴史としては、関心の深いまた久しく記憶せらるべき史実であった。
詳しく見たならばまだ幾つかの史料が隠れているのであろうが、自分の目的はただその態度、または将来の希望を諸君に伝授すれば足るのである。その他はこれに基いてもう一度、この一巻の『字名調』