Japanische Klassiker mit Furigana
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ちめいのけんきゅう
地名の研究
柳田 国男
Lesen Sie 地名の研究 (ちめいのけんきゅう) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 176.308 Zeichen · 347 Bildschirme
二一 アクツ、アクト
この地名の新しくないことは明らかである。人が奈良に注意したのはその地形が住居耕作並びに狩猟のために便宜が多いからである。『因幡志』巻十四の挿図に平地と書いて「ナルジ」と振仮名をした所があった。あの地方では近代まで普通名詞として用いられた語だと見える。
二一 アクツ、アクト
下野塩谷郡阿久津村は、鉄道開通の前は奥州交通の一大要津であった。阿武隈河口以北の地はあるいは海運を主としたであろうが、伊達・信夫以南会津、白河等の地方にあっては、米も人もことごとく陸路まずこの地に至り、さらに鬼怒川の川船に載せられて江戸へ下った。江戸川を上る行徳の塩、大利根を上る銚子の魚類のごときも、皆水海道を経て阿久津に送り、始めてこれを陸上に散布した。鬼怒川の両岸には水駅の発達した者は数あるが、阿久津は終点なるためにことに繁栄した。これと形勢を同じくする今一つの阿久津は、別に野の上州にある。群馬県多野郡八幡村大字阿久津は、烏川と鏑川の落合いに近い低地で、また高瀬舟の終点であった。かくのごとき例は他国にもなお存するかも知れぬ。しかしもし以上の事実をもって阿久津の「津」はすなわち船津を意味すると解する者があれば誤りである。