Japanische Klassiker mit Furigana
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ちめいのけんきゅう
地名の研究
柳田 国男
Lesen Sie 地名の研究 (ちめいのけんきゅう) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 176.308 Zeichen · 347 Bildschirme
一三 江角
江角浦は江角郷の浦すなわち船着で、江角はすなわち『倭名鈔』郷名の秋鹿郡恵曇の地である。曇の字は安曇のズミであるため、ついにエズミになったのを、町村制施行の際に故称に復したのであるが、『出雲風土記』によれば、神亀三年までは文字を恵伴と書き、神がこの地形を見て絵鞆のごとくなるかもと仰せられたための地名とあれば、本当はエドモである。島根半島西部の一海角である。ところが岬をエドモというものが現在北海道に一ヶ処ある。古今あまりの隔絶であるから、別の地名というが安全かも知れぬが、文明の低度なる民族の間には言語の変遷は比較的遅々たるものがあろうし、ほかにも類似の例が多いから試みに一つの仮定説を述べてみよう。さて北海道のエドモは室蘭の東南半里ほどの磯山陰にあるアイヌ部落である。古い頃東場所の一つであったために内地人にも知られている。絵鞆崎とも江友ともあるが元禄郷帳にはエンドモという。『蝦夷語地名解』その他の書には正しくエンルムで、エドモは転訛であると説いてあるけれども、どちらの方が古いか知れたものでない。自分は先年この地を見に行ったときエドモという名義をそこの老アイヌに聞いた。