Japanische Klassiker mit Furigana
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ちめいのけんきゅう
地名の研究
柳田 国男
Lesen Sie 地名の研究 (ちめいのけんきゅう) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 176.308 Zeichen · 347 Bildschirme
四五 ダイ
それからなお二里余の下流で、ちょうど九頭竜川との落合いの辺に、また同村大字角野と大字朝日とが、九頭竜を隔てて同じように相対している。大字角野は銅山のために起ったらしい村で、型のごとき陰地である。しこうして前の角野前坂とはなんらの関係がないという。朝日という地名が朝日をよく受ける特徴からできたことは地形だけからでも疑いがない。これに対するカクノのカクは、あるいは「隠れる」などの語と縁のある陰地の義ではあるまいか。関東・東北に多い角間または鹿熊など書く地名も、これと同事由かも知れぬ。川の隈だからとは説明しにくいカクマもずいぶんある。もっとも山の北または西に当る日影に乏しい処は、東国ではアテラというのが普通である。大和・伊勢でこれをオンジと呼ぶのは陰地の音読らしい。
四五 ダイ
ダイと言う地名の語は、音は同じでも地方によって、少なくも三種の異った意味をもっているように思う。東京で白金台とか小日向台とかいうダイは、河沿い海沿いの段丘のごとき、上の平らな高地のことで、高台と言う語もあり、既墾の地は台畑などとも言っている。このダイは多分は文字通りに物の台などと似寄っているからの名であろう。