Japanische Klassiker mit Furigana
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ちめいのけんきゅう
地名の研究
柳田 国男
Lesen Sie 地名の研究 (ちめいのけんきゅう) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 176.308 Zeichen · 347 Bildschirme
三九 根岸及び根小屋
城址と考えるのは、まるまる何の事か知らぬ人より少しくましだというばかりの、やはり一箇の誤謬である。
三九 根岸及び根小屋
東京と横浜とに一つずつある根岸という地名は、また関東から奥羽へかけて数多い地名である。『地名辞書』には前代の地誌の説を承けて、山の根岸の義なるべしと書いてある。またそれより他の解しようもない。目撃または地図によって自分の検した数箇所の地形もこれに合致している。ただし何ゆえにこの地名がはなはだ多く発生したかについては、なお考えてみる必要がある。岸はもと水際のことであるのを、丘の麓にまで準用したのは、方言かあるいは転訛である。すなわち特にある地方またはある時代の風であったと見ねばならぬ。しこうして前者としてはあまりに分布が弘い。一方には農村の経済史もこんな地名を持つ部落の起立が比較的新しいものであることを旁証している。その原由が少なくも二つある。第一には村が高い処から下りて来る傾向である。子供がだんだん増加してサコやハザマの田だけでは米が不足する。幸い今までの沼地に幾分か土が加わり水が退いて来たから、畔を張ってこれを仕付けることにする。