Japanische Klassiker mit Furigana
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ちめいのけんきゅう
地名の研究
柳田 国男
Lesen Sie 地名の研究 (ちめいのけんきゅう) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 176.308 Zeichen · 347 Bildschirme
四一 竹の花
この土居の地名の多く存している中国・四国の村々に入り、その地形を審かにしつつ昔からの生活を考えたら、多くの面白い事実が発見せられることと思う。東北のタテには今は民居の絶縁したものが多いが、土居の方はそうでないのは、多分は農業組織の差異がしからしめたのであろう。
四一 竹の花
『袖中抄』に引くところの古歌、「我のみや子持たりと思へば武隈のはなはに立てる松も子持たり」、『拾遺集』に「高砂の尾上に立てる」とあるのは、普通の耳馴れた詞に詠み改めたものであろう。武隈の塙の松は有名なる奥州の歌名所で、古来人のもてはやす所である。今の岩沼の停車場の案内札に竹駒神社これより何町とかあっていたって近く、近世になってたびたび相続の松を栽えている。あれを昔の武隈としてもこの話には差支えがない。真偽とかくの論はあるが自分の見るところによれば「高砂」と同じく必ずしも一定の場所の地名ではないかも知れぬ。従って多くの「武隈」の松が名乗って出で得るのである。武隈という地名の起原は、一説には下を流るる川の名と同じくもと阿武隈であったのが、阿の字脱落して読み方を誤るに至ったのだろうとあるが、あまりに文字に拘泥した説明である。