Japanische Klassiker mit Furigana
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くうきぽんぷ
新美南吉童話集 2 おじいさんのランプ
Lesen Sie 新美南吉童話集 2 おじいさんのランプ (くうきぽんぷ) von Niimi Nankichi (新美 南吉) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 41.209 Zeichen · 85 Bildschirme
お母さんはわざと正九郎を苦しめるようにいうのだった。
「あそこの卵は粒が小さいで損だよ。」
これがお母さんのいつものいい草だ。
正九郎は観念して外に出た。曲角を三つ曲がれば自転車屋であると正九郎は思った。もうあと二つだ。もうあと一つだ。清太ンとこで買ってきてお母さんをごまかしたらどんなもんだろうと思った。でも思ったきりだった。加平なら、そんなことをやれるかも知れない……。あ、とうとう最後の角を曲がってしまった。何か眼にみえないものが正九郎をひっぱっていく。もうのがれっこはない……
自首しに交番にはいってゆくすりのように、正九郎は自転車屋にはいっていった。どんなに深く彼はあきらめていたことだろう。自転車屋のこわい金さんが、丸太をふりあげて待っていたとしても、正九郎はその前におとなしく首をさしのべていったにちがいない。だがそれにもかかわらず、金さんがいないことがわかったとき彼は喜ばずにはいられなかった。
もうすべてのことは発覚していると思っていたのに、ボロ自転車の掃除をしていたやあ公は正九郎の顔をみても、別になんともいわなかった。そして卵のことをきくと、背戸へいっておばさんに話してきてくれた。