Japanische Klassiker mit Furigana
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くうきぽんぷ
新美南吉童話集 2 おじいさんのランプ
Lesen Sie 新美南吉童話集 2 おじいさんのランプ (くうきぽんぷ) von Niimi Nankichi (新美 南吉) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 41.209 Zeichen · 85 Bildschirme
正九郎は勝手がちがって変な気持ちだった。なんとかいわれたら、こんなふうにわびようと、道々口の中でくりかえしてきた哀願のことばが口の中でとまどいするのが感ぜられた。だがむろんわるい心地ではなかった。
おばさんが、前だれに卵を入れて持ってきた。そして正九郎のふろしきを畳の上にひろげて、そこへ前だれから移した。いつものおばさんとすこしもかわりはない。おばさんも知らないのだ。するとあの空気ポンプはどうなったのだろう。
正九郎は別段みたわけではない。だがはじめから空気ポンプがどこにあるか知っていた。さわってみなくてもはれもののあるところがわかるのと同じことである。ところが正九郎のそのはれものに、突如現われた闖入者が手をふれたのである。
正九郎はあっというひまもなかった。樽屋の次郎さんがつかつかとはいってきて、
「空気入れ、すまんがかしてや」
といったかと思うと、もう、空気ポンプをつかんで出ていったのである。正九郎ははれものの中に指をつっこまれたようにぎょっとした。何がなんだかわからなくなってしまった。胸がしきりにいたんだ。耳のあたりで百も千もの鐘が一時にわめき出したような音がした。