Japanische Klassiker mit Furigana
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くうきぽんぷ
新美南吉童話集 2 おじいさんのランプ
Lesen Sie 新美南吉童話集 2 おじいさんのランプ (くうきぽんぷ) von Niimi Nankichi (新美 南吉) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 41.209 Zeichen · 85 Bildschirme
そこで森川君も何くそとがんばります。次郎君が一歩先にリードしたかと思うと森川君のがんばりがきいてふたりの順位が逆になってしまいます。まるで火の出るような接戦です。次郎くんは横腹がいたくなってきました。
「横腹の奴、がまんしろ、がまんしろ。」
と口の中でいいながら次郎君はかけつづけます。
しかし突然次郎君は走るのをやめてしまいました。まけたってかまやしない、どうともなれという不敵な気持ちになってしまいました。そしてのそのそと歩きはじめました。森川君のことなんか眼中にないのだと自分に向かっていいました。それでいながら、森川君がどういう態度をとるかが気にかかっています。
森川君も次郎君が歩みはじめるとすぐはりあいがなくなったように走るのをやめてしまいました。ふたりはならんでのそのそ歩いていきます。しかしふたりはお互いに見も知らぬ旅人のようにだまりこくっていきます。
あまり森川君がすました顔をしているので次郎君はますますしゃくにさわってきます。
「こいつ、みんなの前でぼくんちの西郷隆盛にはじをかかせて、それでてすましてやがる、ふてぶてしいやつだ。」
と次郎君は腹の中でつぶやきながら、ながし目に森川君をにらんでやります。