Japanische Klassiker mit Furigana
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くうきぽんぷ
新美南吉童話集 2 おじいさんのランプ
Lesen Sie 新美南吉童話集 2 おじいさんのランプ (くうきぽんぷ) von Niimi Nankichi (新美 南吉) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 41.209 Zeichen · 85 Bildschirme
村の人たちは、あれで金さんはいい人だといっていた。が正九郎は獣のようにおそれていた。一度戸口のしきいの溝にはまった小さい微塵玉をほじっていて、頭上から彼にどなられたとき、眼の前に雷が落ちてきたように正九郎はおじけてしまったのである。こんなおじさんだからどんなにのぞんでいても、パンクなおしを手つだわしてくれとはいえないのだった。
だがものごとは万事うまくゆく。ある日ついに正九郎の宿願は達せられることになった。
正九郎はその日学校から帰ってくるとあらいたての白ズボンにとりかえさせられた。ごわごわして、あらいたての布だけが持っている快いにおいがぷーんとする。そればかりか、戸外に出ると六月のつよい陽光にまばゆいほど光るのである。近所の板塀やいけ垣には、麦わらが立てかけてほしてある。めんどりが鶏小舎でひくく鳴いている。村ははしからはしまで静かだ。そこで正九郎は何もすることがない。でもこんなとき、何かがきっとやってくるものだ。正九郎はちゃんと知っている。
まったくである。それはこんなふうに正九郎の耳にささやきながらやってきた。
「おい正九ン、ええことがあるぞ。