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Japanische Klassiker mit Furigana

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くうきぽんぷ

新美南吉童話集 2 おじいさんのランプ

新美 南吉

Lesen Sie 新美南吉童話集 2 おじいさんのランプ (くうきぽんぷ) von Niimi Nankichi (新美 南吉) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 41.209 Zeichen · 85 Bildschirme

Aozora Bunko

いぜんには大作君は明快に口がきけたものだ。何々であります、とか、いいえちがいます、とか、最後のことばまではっきりいえたものだ。それがこのごろでは、半分くらい何かいうと、あとはゴム風船から空気がぬけたように、消えてしまうというあんばいだった。たとえば「あッ、ひこ――」というと、もう力がぬけてしまって、あとの「おきが飛んでおるよ。」ということができないのであった。また歌にしても、「ふ、な、」というともうやめてしまうので、きいている者には、大作君が「ふなさァかァやァまやァすゥぎさァかとォ」という児島高徳の歌をうたうつもりだったのか、それとも「ふなすくいにいこうかよオ」というつもりだったのか、とんとわからなかったのである。

また、いぜんには大作君は、どんなことでも、大頭の吉太郎君などには負けなかったもんだ。競走なら、吉太郎君が十メートルくらい先に走ってから大作君がスタートを切っても、運動場を一周してくるうちには、楽々と吉太郎君をぬいてしまったし、相撲なら、不意に吉太郎君がうしろからくみついてきても、腰を二つほどひねれば、吉太郎君はよっぱらいのようにあっちこっちよろける、そこでわき腹へ手をまわして足をかければ、かるく吉太郎君はたおれてしまったものである。