Japanische Klassiker mit Furigana
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くうきぽんぷ
新美南吉童話集 2 おじいさんのランプ
Lesen Sie 新美南吉童話集 2 おじいさんのランプ (くうきぽんぷ) von Niimi Nankichi (新美 南吉) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 41.209 Zeichen · 85 Bildschirme
ところがある日、意外なことが起こった。いつものように砂場で勝ちぬき相撲をやっていた大作君は、そこでひとり相手をたおした。するとうしろからだれかが大作君の腰にしがみついてきた。大作君はいつもするように腰をひねったが、相手はなかなかてごわかった。うしろからぐんぐんおしてきた。大作君は、こいつはいけないと、足の爪先に力を入れてふんばろうとしたが、思うように力がはいらなかった。そして浮足でいるうちに、砂場の外へおし出されてしまった。ふりかえってみて、大作君はおや、と思った。いつも簡単にひねりつぶしていた大頭の吉太郎君だったからだ。自分が意気を失ったことを、このとき大作君ははっきり知ったのである。
それよりいっそういけないことが大作君の心の中に起こった。ときどき、自分の家、弟妹たち、いやお父さんお母さんたちをさえも、他人のように冷淡な眼でじっとみるようになったことだ。たとえば、夜一家が一つのあかりの下に集まってにぎやかに夕飯を食べている。そんなとき大作君ひとりは、しんねりむっつりとおしだまって、小さい弟妹たちを、がきみたいな奴らだなア、耳の中にあかをためたりして、などと思ってみているのである。