Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
くうきぽんぷ
新美南吉童話集 2 おじいさんのランプ
Lesen Sie 新美南吉童話集 2 おじいさんのランプ (くうきぽんぷ) von Niimi Nankichi (新美 南吉) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 41.209 Zeichen · 85 Bildschirme
いったいなんのことを考えたらいいだろう。
――さて何を考えよう、と久助君が、自分の耳をひっぱったときに、じつにすばらしい考えのいとぐちがみつかった。
耳のことである。花市君の耳のことである。
花市君は、ふつうの人より大きい耳をもっている。その耳は肉があつくて、柔らかくて、赤い色をしている。その二つの耳が、花市君の、まんまるな、お月さんのような顔の両側に扇子をひらいたようなぐあいについている。花市君はいつも、二つの耳のあいだで、眼をほそくしてにこにこしているのである。
久助君たちは、よくこの花市君の耳をさわるのである。むろん久助君ばかりではない。村の子ども――といって、花市君より上級の者ばかりだが――は全部、そういうことをするのである。ほんとうは久助君は、自分からすすんでそんなことをしたおぼえはない。ただ、ひとがするので、まねてするばかりである。
花市君の二つの耳というのが、また、みるとなんとなくさわりたくなってくるのだ。猫の背中をみると、人はなでたくなるし、赤ん坊の小っちゃい手をみると、人はそれをいじってみたくなる。それと同じで、久助君たちは花市君の耳をみると、さわりたくてむずむずしてくるのであった。