Japanische Klassiker mit Furigana
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くうきぽんぷ
新美南吉童話集 2 おじいさんのランプ
Lesen Sie 新美南吉童話集 2 おじいさんのランプ (くうきぽんぷ) von Niimi Nankichi (新美 南吉) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 41.209 Zeichen · 85 Bildschirme
もしだれかが、久助君の耳をさわりにきたら――そんなことがたびたびあったら、久助君は憤慨するだろう。「ぼくの耳はおもちゃじゃないぞ。ばかにするねえ!」といって、相手をつきとばすだろう。久助君じゃなくても、徳一君にしても兵太郎君にしても音次郎君にしてもそうだろう。
ところが花市君は、いままで、おこったことがいちどもなかった。あんまり、みんなが、うるさく耳をさわりはじめると、「いたいよ」といってにげだすことがあったが、そんなときでもにこにこしていた。そこで、久助君たちは花市君の耳をいじることだけは、特別の法律でゆるされているように考えているのである。
いったい花市君は、あんなことをされるとき、何を考えているだろうか。にこにこしているところをみるとおこってはいまいが、何を考えているかはわからない。
わからないといえば、久助君たちはあまり花市君のことを知らないのだ。この村から、町の国民学校(この村は小さいので国民学校がない)に通うものは男が十八人、女が九人であるが、男の十八人のうちで、五年級にいるものは花市君ひとりである。久助君、徳一君、兵太郎君、音次郎君たちはみな六年級である。