Japanische Klassiker mit Furigana
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くうきぽんぷ
新美南吉童話集 2 おじいさんのランプ
Lesen Sie 新美南吉童話集 2 おじいさんのランプ (くうきぽんぷ) von Niimi Nankichi (新美 南吉) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 41.209 Zeichen · 85 Bildschirme
だから、花市君が、学校でよくできる生徒かどうかということも久助君たちにはわからなかった。それに花市君はにこにこしてばかりいて、あまり口もきかなかった。それで、みんなからわすれられてしまうこともあった。
しかし、こんなこともあった。ある雨の日に、五年と六年とが教室で戦争ごっこをした。久助君は俘虜になって五年の教室につれられていった。すると、そこの壁に図画が五六枚はってあった。どれもみなうまかったが、一ばん上にはってある山の水彩画は、久助君の眼をひきつけた。色が豊かで、たいへん美しかったのである。久助君も図画はとくいであったが、この画のように色を大胆に豊かにぬることはできなかった。この画にくらべると、自分の画は、何か、かさかさしていて貧相であった。久助君が、そっと、あれはだれの画かときいてみると、花市君のだということであった。
そんなこともあったが、じき久助君はわすれてしまったのだ。そして花市君をみれば、みんなといっしょに耳をさわらしてもらっていたのである。……
「久は、ちっとも音をさせんが、まさか風呂の中で死んどるんじゃあるめえな。」
とお父さんの、いっているのが聞こえてきた。