Japanische Klassiker mit Furigana
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くうきぽんぷ
新美南吉童話集 2 おじいさんのランプ
Lesen Sie 新美南吉童話集 2 おじいさんのランプ (くうきぽんぷ) von Niimi Nankichi (新美 南吉) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 41.209 Zeichen · 85 Bildschirme
不幸というものはこんな工合にやってくるものだということをふたりはいまさらのように感じた。
「おれ知らんじゃ」と加平がいった。
加平はやっぱり他人である。正九郎はなき出したくなってしまった。でもないたとてどうにもならないと彼が考えたほど、その罪は大きなものに思えた。それは石のようにのしかかってきて彼の心をおさえつけた。騎馬戦の馬になっていて、大勢の下じきになったときみたいな苦しい圧迫感がみぞおちのあたりに感ぜられた。
むろん加平がこのおそろしい過失をやあ公につげるものと正九郎は観念していた。ところが予想はまちがっていたのである。やあ公が腹いっぱいたべた証拠にげっぷをしながら帰ってくると、加平はお客さんがおいていった十銭玉をわたして簡単にわけを話したきり、何もいわないのであった。
しかし正九郎はむしろつげてもらった方がよかった。そうすればそこでわあとなき出してしまうこともできたのである。
罪を隠匿することはなんと苦労のいることだろう。ふたりは空気入れの方をあまりみてはいけないのである。さもないとやあ公がそれをあやしみはじめるかもしれないからだ。また、話をやあ公のすきなものの方にのみ局限しなければならない。