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Japanische Klassiker mit Furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 65.193 Zeichen · 131 Bildschirme

Aozora Bunko

が、彼の稀有な長閑さをくずすまい為、静かに、壮重な音楽をきいた。此ラルゴは、国男さんも非常に好きだ。自分も好む。Aが好きでなおよろしい。

「母性の復興」読み終る。丁度、熱心に耳を傾けて居た音楽が、次第に静かになって終っても、猶身動きが出来ず、ずっとその余韻に心を牽かれる通り、最後の頁を読み終り、後、自分の心に、種々の感じが遺った。

第一。今日、幾千万の母は、何と云う目的の明かでない、頭脳の明快に働かない状態で、各々の任務に従って居ることであろう。と云うこと。

第二。母性は、男の側からも女の側からも尊重すべく、習俗的に教え込まれ、自覚して居る。而も、余り、母性そのものの先験的価値を高く盲信しすぎて居る為、一方に於て、そのよき発育進化を促し得ないとともに、少し、理智的な者に、一種反感に似た不快を与えて居る。親の無反省、良心の鈍磨は、次代の子供達が或程度まで成長すると、必ず失望と同時の批判的傾向を助長させる。それを見て、親は必死に、親心の全知全能を承認させようとし、子は、同じ力の反動で、それを否定し、虚偽や、利己心や偽善を摘発する。終に、子達は、自己を親と云う地位に於て楽しく、悦びを以て想像することはやめてしまう。