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Japanische Klassiker mit Furigana

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いきふどう

橘外男ワンダーランド 怪談・怪奇篇

橘 外男

Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 怪談・怪奇篇 (いきふどう) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 198.400 Zeichen · 387 Bildschirme

Aozora Bunko

と、あいては目をまるくして、せきこみました。

「何か先生さまの、お考えちげえじゃねえでやしょうかな」

「いや、そのお婆さんにたのまれて、わたしがこの手で、あなたの赤ちゃんのできものを切開してあげたんですから、まちがいはないです。しかし女だから、家内や看護婦のほうがわたしより、もっとよくおぼえているかもしれません。念のため、呼んできいてみましょう」

もう、こうなっては、夫人や看護婦たちにも内証にしておくことができなくなりました。

博士はお百姓のまえへ夫人や平松をよんで、そのとき赤ン坊が、どんな模様のちゃんちゃんこをきていたか、そして赤ン坊の顔の特長がどうであったかということなどを、あらためてききだしてみましたが、お百姓は、その赤ン坊はたしかにじぶんの子どもにそういがないが、そのおそろしい顔をした老婆だけは、なんとしても、心あたりがないと、頭をふっているのです。そしてさいごに夫人が、老婆のきもののことを話すと、

「へえ! その婆さんは、単衣もんをきてたんでやすか?」

と、お百姓の目がひかりました。

「ど、どういう模様の、単衣もんでやしょうな? じつはそのとき、外にほしといた家内の単衣が、二枚なくなってたでやす。