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Japanische Klassiker mit Furigana

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いきふどう

橘外男ワンダーランド 怪談・怪奇篇

橘 外男

Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 怪談・怪奇篇 (いきふどう) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 198.400 Zeichen · 387 Bildschirme

Aozora Bunko

をあつく塗りなおさせました。

しかし、それも、左近将監のようなまつりごとを見ている人には、けっしてめずらしいことではなく、むかしからよくためしのあることなのですから、召使たちのだれひとりそれをふしぎと思うものもありませんでした。

かくて、城代左近将監の山茶花屋敷には、まことに平穏無事な日がつづいておりましたが、ここに見えぬ目に涙をながして、ゆくえの知れぬわが子のため、心もくるわんばかりの日々を送っている、不幸な人がありました。ここから一里あまりはなれた上久原というところにある、竜胆寺家の老いたる小金吾の母だったのです。

あの晩、九時になっても十時になってもわが子がもどってこないので、気はすすまぬながらでかけていっても、そこは年若のこと、やはり碁を打っているうちについおもしろ味が増して、夏の夜を御家老と打ち興じているのだなと思いましたから、さかしいとはいっても子どもというものはしようのないものと、ひとり笑いながら、老母は見えぬ目をしばたたきつつ床についていましたが、そこへ老母の夢をおどろかせたのは、夕方供をしていった八郎太という、若党のかえりだったのです。