Japanische Klassiker mit Furigana
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いきふどう
橘外男ワンダーランド 怪談・怪奇篇
橘 外男
Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 怪談・怪奇篇 (いきふどう) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 198.400 Zeichen · 387 Bildschirme
今日明日中にも、わしみずから乗りこんで、しかるべく曲者を成敗してくれるつもりじゃが、わしにもいろいろと考えがあるで、そちはこれでいちおうひきとってよろしい」
と左近将監は腕をこまねきましたが、お里の身になってみれば、なかなかひきとれるものではありませぬ。
「だんなさま後生でございます。お助けなされてくだされませ。お屋敷の一大事と思い、ご注進いたしましたなれど、あいては尋常一様の曲者ではござりませぬ。わたくしがおしらせにまいりましたことは、きっともう感づいていて、立ちかえりましたなら、どんな目にあわされるかわかりませぬ。だんなさまお助けなされてくださりませ!」
「よしそれならば、そちはしばらくここにとどまっておれ。すぐに乗りこんで成敗いたすつもりなれど、せっかくしんせつに知らしてくれたそちの身に、危害くわわることも将監の本意ではない。手不足のおりからじゃ。よいよい、そち、こちへとどまって八重の仕事でもいたしおれ」
そして話しおわって、今さらのように恐ろしがっているお里を勝手元へおいやり、将監はじーっと目をつぶって腕組みをしていました。
なるほどひしひしと思いあたることがあります。