Japanische Klassiker mit Furigana
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いきふどう
橘外男ワンダーランド 怪談・怪奇篇
橘 外男
Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 怪談・怪奇篇 (いきふどう) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 198.400 Zeichen · 387 Bildschirme
のですから、なんとしても、もう疑う余地はありません。
博士の胸には、いままでどうしても解くことのできなかった謎のことごとくが、朝日のまえの狭霧のように、たちまち消えさっていくのをおぼえましたが、それと同時に、またいろいろな疑問もわきおこってまいります。
あいては和尚さんのいうがごとくに、怪猫だとしても、ではその怪猫というのは、百七十年たったいまでも、まだ生きてうごいていて、こういうおそろしい、さまざまなたたりをしているのでしょうか。また第二には、左近将監にたいしてこそ竜胆寺家や怪猫のうらみはあれ、なんのためになんの関係もない博士の家族にまでも、こんなおそろしいたたりをしているのでしょう?
ききたいことは博士の胸にもお義兄さまの胸にもわきあがっていました。そして、それを和尚さんも察しられたのでしょう。小坊主をよんで、あたらしくお茶をいれかえさせると、
「さて、わしの話は、これでおわったのじゃが、これだけでは、わしがいいかげんな、出放題でもいったように思われるといけぬから、なぜわしが、いままでいったような、こんな話をしっているかということ、ついでにいっておいたほうが、よいと思うのじゃが」