Japanische Klassiker mit Furigana
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やそうざっき・やちょうざっき
野草雑記・野鳥雑記
柳田 国男
Lesen Sie 野草雑記・野鳥雑記 (やそうざっき・やちょうざっき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 144.016 Zeichen · 284 Bildschirme
ただ私たちはまだどこにそういう語の行われているかを知らぬだけである。これがもし東京の現象であるならば、やがてはまた普及しかつ新たなる解説が副うことであろう。大よそ一通りこの事情が伴っていての上ならば、それを観察しているのも決して興味のないことでない。
近年私の家の庭から追払われたタケニ草は、僅かな道路を隔てた西隣の空地に往って今は住んでいる。ここも芒が一年増しに根を張って来て、それと昔から仲のよい萩や「われもこう」の、咲きまじった野原に復ろうとしているが、まだその片端には普請で土を動かした部分があって、そこばかりは堂々たるタケニグサの林である。タケニという言葉もあるいはこれから出ているのかも知れぬ。梢が伸びきってことごとく茶色の細長い花莢を附けたところは、山の野生の小竹原を思わせる。竹にもややこれに似た色彩を見せる季節があるような気がするがまだ確かなことは言えない。とにかくにこのようなよく嫌われる草にも、美しく見える日が二日か三日はあって、それが最も竹らしく感じられる時でもあった。ちょうど初秋のしっとりと露の置く晩方などに、立止まって見ていたいような気持になったことも折々ある。