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Japanische Klassiker mit Furigana

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やそうざっき・やちょうざっき

野草雑記・野鳥雑記

柳田 国男

Lesen Sie 野草雑記・野鳥雑記 (やそうざっき・やちょうざっき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 144.016 Zeichen · 284 Bildschirme

Aozora Bunko

これが飼鳥と自由な鳥との、最もはっきりした生活方法の差別であるが、そんな事すら知らずに私などは、ただ小鳥を愛していたのである。

目白は籠に飼われると、熟柿などよりもかえって薯を好んで食う。私は子供の頃の一冬、兄にねだって薩摩芋を一俵買ってもらって、朝々その薯を一つずつ火に焼いて、半分は目白に、半分は自分で食って暮していたことがある。目白の実家にはもちろん焼芋などはない。だから気楽に野で遊んでいる小鳥は、焼芋を遣るからといっても附いて来ないのは当り前である。

またこの村へ来てからのことだが、春さき庭へ出て見ると芝の上に、真赤な青木の実がとんでもないところに転がっている、近い処では宅地の北の隅の二三本、ちょうど出入口ではあるが、夜明けの静かな時刻に、鵯がやって来て啄むらしいのである。それがこうして折々落ちているのを見ると、彼を招き寄せるには赤い木の実に限ると考え出した。

それから閑人なものだから、懸命になって赤い実のなる木を集め始めた。青木ばかりでも能がないと思い、またもう少し嘴の小さい小鳥も、このついでに招き寄せてやれなどと、虫のいいことをたくらんで、大よそ実のなる木なら何でも栽えようとした。