Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控 猿回し

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控 猿回し (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 125.671 Zeichen · 252 Bildschirme

Aozora Bunko

――竹屋の渡船の中でもうけ合い、三人位は岡惚れが出来るんだってね」

「まさか、それ程でもありませんよ――ところで――と、何んの話でした?」

「呆れた野郎だ。――両国が変った話だろう」

「そうそう、広小路に巴屋という飛んでもない大きな水茶屋が出来たことを知ってますか」

「知らないよ」

「へェ、呆れたものだな、銭形の親分ともあろうものが」

「それを知らなきゃ、十手捕縄御返上と言った御布令でも出たのか」

「十手捕縄には仔細は無いが、江戸の色男の沽券に拘わりますよ」

「そんな間抜けなものになり度かァ無いよ」

「間抜けでもドチでも、巴屋の前を通ると大概の男の子はボーッとなりますよ。五人の若くて綺麗な娘が、声を揃えて――いらっしゃい――と来る」

「お前の塩辛声じゃ、若くて綺麗な娘とは聞えない」

「今日は一々ケチをつけますね、親分は」

「果し眼になると、お前でも怖いよ、――それから何うしたんだ」

「女の子はお半、お房、お六、お萩、祭――こいつは年の順ですが、二十一から十七まで、それにお女将のお余野が入るんだから、その賑やかさということは」

「で?」

仔細ありそうな話、平次は先を促しました。