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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控 猿回し

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控 猿回し (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 125.671 Zeichen · 252 Bildschirme

Aozora Bunko

物好きな旦那衆は、滅法可愛がって居ますよ。無口で愛想っ気は無いが、笑い顔にトロケるほど良いところがあるとかで――」

「鑑定が細かいな」

「お房というのは二十歳で、これは本当の美人ですよ。お人形のように顔の道具が揃って、御殿女中のようにしとやかで、少し淋しくはあるが、大したものですね。それに比べると年嵩のお半は、鉄火で気が強くて、色の浅黒い、キリリとした年増ですよ。きりょうは二の町だが、男を男とも思わないところが面白いんだそうで、両国では先ず人気者でしょうね」

「もう一人あったじゃないか」

「祭という娘でしょう。名前が面白いのと、子供々々して居るので、皆んなに可愛がられますがね。何しろまだ十七じゃ男よりはお手玉の綺麗なのを欲しい方で」

「それで皆んなか」

「お神さんのお余野が残って居ますよ。亭主の造酒助は役者崩れの手のつけようの無い道楽者だが、お神さんのお余野は大した働きもので――昔はさぞ綺麗だったことでしょうが、今ではなりも振りも構わず働いては居ますよ。まだ三十そこそこですが――」

「――」

「もっとも勝気でおしゃべりで、開けっ放しで、軽口の名人ですが、それが江戸一番の亭主孝行の働き者と来ているから嬉しいじゃありませんか。