Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控 猿回し

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控 猿回し (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 125.671 Zeichen · 252 Bildschirme

Aozora Bunko

眼鼻立は整って居りますが、色の浅黒い、口の大きい、決して美しい方ではなく誰にも可愛がられない代り、誰にも憎まれないと言ったたちの女らしく見えました。

「いい量見だ、精々念仏でも称えるがいい」

「ところで親分は何処へ行って居たのさ、急に見えなくなるから、神隠しに逢ったんじゃないかと、そりゃ心配しましたよ」

「馬鹿にしちゃいけねえ、三十の大男がエテ物にさらわれるかよ」

「天狗が渫わない代り、良い年増が自分の巣へ喰え込むよ」

この女の相手をして居ると、全く際限もなくなりそうです。

「ところで、殺されたお萩と一番仲の悪かったのは誰だえ」

「そう言っちゃ悪いけれど、お房さんさ、お萩さんと負けず劣らず綺麗なんだから、仲の良いわけは無いじゃありませんか」

「昨夜も湯屋で一と喧嘩やったそうじゃないか」

「良い女と良い女が、湯屋の流しで、取組み合った図は、どんなものだと思います。二人共若くて丈夫で、負けん気なんだから、素裸で取組ませると、木戸銭が取れるじゃありませんか、近頃流行の女角力だって、回し位はしているのに」

「何が喧嘩の元だったんだ」

「きりょう自慢の若い同士には、男にわからない怨みがありますよ。