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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控 猿回し

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控 猿回し (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 125.671 Zeichen · 252 Bildschirme

Aozora Bunko

「また呆れさせるよ、そんな時は十手を見せちゃ拙い」

「隣の部屋と言っても、小便臭い三畳だ、一ト部屋借り切って、チビチビ始めたが、相手が無いから一向面白くないでしょう」

「――」

「そのうち、境の唐紙の建て付けを直すような顔をして、これをもろに押し倒した」

「ひどい事をするじゃないか」

「散々詫を言った揚句、一つ差上げ度いということにして、兄貴の信吉を口説き落し、いい加減酔ったところで、面倒臭いからということで、唐紙を取払って、二た部屋一緒になってしまった。妹のお浜は、最初は迷惑そうにして居ましたが、間もなく打ちとけて、これも機嫌よく話し出したから、大したものでしょう」

そんな芸当の出来るのは、八五郎の天稟の好さかもわかりません。

「それから何うした」

「あっしは江戸へ猿芝居を買い入れに来たが、三谷橋の猿曳長屋へも行って見たけれど、思わしいのは無い。根津に良い猿が居るという噂を聴いて来た――ということにして」

「もう一度呆れるよ。百と纏まった銭も持たずに、猿芝居の勧進元みたいな顔をして」

「でも、信吉は一生懸命でしたよ。その証拠には、あっしの訊くことには何んでも話しましたぜ――お浜は本当の妹で年は十九、行く行くは頼もしい亭主を持たせ度いということから、信州の故郷には、まだ小猿が二匹いるから、一匹は持参金代りに持たしてやって