Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ばいりせんせいぎょうじょうき
梅里先生行状記
吉川 英治
Lisez 梅里先生行状記 (ばいりせんせいぎょうじょうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 209 260 caractères · 418 écrans
「ご門を出てから十町ばかり参ったところ――あの増井川の桃源橋へかかるてまえであったそうです。くせ者どもは、附近の松ばやしや藪の陰に潜んでいたらしく、駕の灯を見ると、何かあいずをして一度に襲いかかり、まず惣左どの一名を目がけて斬りつけ、仆れたと見てから、蕗どのの駕へ集まっていたそうです。……駕の者や百姓たちも、それしか見届けぬうち、お知らせに駈けて来たと申しまする」
「あいては何名ほどか」
「五、六人という者もあり、もっといたという者もあり、一致いたしませぬ」
「身なりは」
「それも、すこぶるあいまいで、浪人じゃと、ひとりがいえば、いや博徒らしかったという者もありで……」
「与平。そちは悦之進を伴って、提灯をたずさえ、篤と、附近の検分をいたして来い」
「悦之進どのには、聞くやいなや押っとり刀で駈けつけまして、これにはおりませぬが」
「不届きなやつ。いかような変が起ろうとて主人のゆるしも待たず駈けゆくなど、事にあたって進退のわきまえせぬ軽忽者。……よしよし、あとで叱りおこう。文八をつれてゆくがよい」
「承知いたしました」
かれが去ると、また、ふたりの家臣へ、
「郡奉行の鷲尾と、太田村の見廻り役、大高新右衛門の両家へ、変を知らせておけ。