Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ばいりせんせいぎょうじょうき

梅里先生行状記

吉川 英治

Lisez 梅里先生行状記 (ばいりせんせいぎょうじょうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 209 260 caractères · 418 écrans

Aozora Bunko

「やって来ます」

「参りますとも」

異口同音だった。

小屋はその前にとり払われていた。怪我人はほとんど全治して帰っていた。石権以下の職人たちも、

「それでは、初春にまた」

と、各※(二の字点、1-2-22)、大坂や堺のわが家へひきあげて行った。

勘太は家がない。

介三郎について広厳寺へ帰ったのである。

介三郎は、あくる日、委細を書面にして西山荘の老公へ宛て、

「飛脚屋に頼んで来てくれい」

と、勘太に託した。

勘太は、町の飛脚屋まで行った帰り途、気にかかるので、街道から碑のほうをすぐに眺めた。

すると、近所の者らしい百姓が、正月の鏡餅を上げに来ていた。たれか見知らない者が二、三人礼拝しているし、通りかかりの旅の武士らしい老人がまた、いんぎんに笠を脱いで、娘とともに柏手を打っていた。

勘太は、それを見ると、飛ぶように広厳寺へ帰って行った。

そしていま方丈のうちで、住持とともに雑煮を祝っていた介三郎の所までわざわざ行って、

「もう湊川の碑の前には、朝から鏡餅をあげたり参拝している者が六、七人もおりましたよ。なかに人品のよい旅のお武家などもいました。若い女も見えました」