Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ばいりせんせいぎょうじょうき

梅里先生行状記

吉川 英治

Lisez 梅里先生行状記 (ばいりせんせいぎょうじょうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 209 260 caractères · 418 écrans

Aozora Bunko

天をつらぬいている銀河も映らない。足もとの河原草もさえぎらない。

ただあるのは、朋友江橋林助の面影だった。

自分さえ誘わなければ、かれはなお西山に仕えていたろうに。

この江戸へ来て落命することはなかったろうに。

罪をすべて、自分に帰して、痛恨するのだった。自分のなさんとする目的も、かれの向って行った目的も、決して、自我のものではない。――そう分りきっていながらもつい小さく責められるのだった。

「……又四郎さん。こんな晩に死んで行ったひとが皆、あんなお星さまになっているんじゃないでしょうか」

いつかしら、かの女はかれの横顔を、遠くから見つめていた。

死――という呟きが、ふと、かの女の耳に聞えて行ったからであろう。

「? ……」

又四郎は、怪訝な顔して、かの女のほうを振向いた。

六

「お次さんか。……まだいたのか、そんな所に」

「だって、あなたが、帰れともいわないのに」

「来いとも、いわなかった」

「又四郎さんは、おひとが悪い。だまって、家を出ておしまいになって、私ひとりが、ひと様のうちに、残っていられやしないじゃありませんか」

「は、は、は」

又四郎は、起ち上がった。