Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ばいりせんせいぎょうじょうき

梅里先生行状記

吉川 英治

Lisez 梅里先生行状記 (ばいりせんせいぎょうじょうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 209 260 caractères · 418 écrans

Aozora Bunko

十七

と、たずねた。

綱吉がいつまで、答えずにいると、

「将軍職なるものは、そも、どなたからお授けをうけたものか。天下は一箇将軍家のものでないこと、その一事を顧るもあきらかでしょう」

と、釘を打ちこむような語気をもって、最後に、なお、

「ひが目の輩が、光圀の志を誤り、光圀に叛心ありなどといい触るるもあるやに聞き及んでおるが、たといそれを真なりとするも、天下は無窮の天下であって、なんで、光圀ごとき下賤のままになりましょうや。――もし仮に、光圀をして強いて行わしむるなれば、ご返上申すところへご返上申しあげるまででございましょう」

と、臆面なく述べた。

十七

衷心のものを吐いて、いうべきこともみないい終ると、光圀は座を退って、あらためて将軍家を拝し、

「それもこれも、邦家を思う余りに出たことばと、田爺の無礼をおゆるしあそばされい。この国あっての将軍家、百姓あっての宗家、ゆめ、順逆を誤りたまうな。年老るほど、苦労性になるものでござる。ご機嫌を損ぜられぬように」

と、綱吉の気色をなだめ、程なく暇を告げて退出した。

別間のほうに饗応のしたくをして待っていた将軍家の側近たちが、追いすがるようにして、せっかくの賜餐をすすめると、光圀はいんぎんに恩を謝して、