Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ばいりせんせいぎょうじょうき

梅里先生行状記

吉川 英治

Lisez 梅里先生行状記 (ばいりせんせいぎょうじょうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 209 260 caractères · 418 écrans

Aozora Bunko

――やんぬるかな、水戸の内政は、正邪相搏って、瓦崩玉砕するか。眼をねむって、彼奴らの手に委するしかない有様とはなった」

「なぜ、この春、ご出府のとき、ひと思いに、悪徒を裁き、紋太夫に腹を切らせなかったか……。ああ、老公のご仁慈も、かかる結果を見ては、お恨めしい。もどかしい。――考えると夜も眠られん」

「佐々どのに於いてすら、そのように思われるのだから、正義に拠る一部の若ざむらいどもが、牙を噛んで、無念がるのもむりはない。――また、棒の又四郎が、ここのところ、影も見せぬし、ひそという気配も見せぬゆえ、そういう血気な若者と血をすすり合って、何か、一挙に事を決せんと、鳴りをひそめているのではあるまいか。――それもご隠居さまの憂いのおひとつだが」

「ひとり又四郎に限らず、いつ何が起るか、予測はできぬ。悪徒の一味はまた恐らくそれを待っていよう。――うかつに起てば、暴徒、逆徒などと、あらぬ汚名をきせられるのは当然だ。如何せん、彼奴の背後には、柳沢吉保というものがある。大奥も将軍家もうごかし得る立場にある」

「やめよう。……ああ煙たい」

悦之進は、棒のさきで、落葉の火を掘りながら、顔をそむけた。