Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ばいりせんせいぎょうじょうき

梅里先生行状記

吉川 英治

Lisez 梅里先生行状記 (ばいりせんせいぎょうじょうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 209 260 caractères · 418 écrans

Aozora Bunko

と、訊いた。

介三郎が、

「お医師井上玄桐どの。秋山村右衛門どの、剣持与平どのなど、四、五名おひかえにござります」

と、答えた。

すると、光圀は、

「玄桐をよべ。そちは、起たんでもよい。そこからよべ」

鏡の間から廊下へ通じるあいだにも、一段低い部屋がある。介三郎はそこへ向って、玄桐どの、老公のお召しですと、声をかけた。侍医の玄桐は、役目がらすぐ鏡の間へはいった。入口にまわしてある屏風をかわして、両手をつかえると、光圀はふり向いて、

「そのへんに藤井紋太夫がおるであろう。紋太夫にこれへと申せ」

と、いいつけた。

二十

藤井紋太夫はまだ何も知らない容子であった。

自分のやしきに起っている出来事も。

また、ここに招かれて来ているはずの妻子や老母が、きょうの見物のうちにはいなかったことも。

虫の知らせも覚えぬらしい。

中食のときには家中の席へ交じって、かれも拝領の折弁当を手に楽しげに箸をつけていた。

庭へ毛氈をしいて、茶をのみながら、食後の談笑に耽っているのが、幾組となく、その辺にわかれていた。

「おや、ご家老は、どちらへ行かれたか、今し方、ここにお見えであったが」