Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ばいりせんせいぎょうじょうき

梅里先生行状記

吉川 英治

Lisez 梅里先生行状記 (ばいりせんせいぎょうじょうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 209 260 caractères · 418 écrans

Aozora Bunko

かく申せば、なお太々しき虚構をと、お憎しみもございましょうが、あのときは、本心、あの通りな善心でありました。まったく悔い悩んでいったことに相違ございません。……にもかかわらず、日の経つほど、もとの紋太夫に返ってしまうのを如何ともすることが出来ません。……と共に、さる権門のお方との、悪因縁も断ちきれませぬ。また、ひとたび血判連名までさせた一味徒党をも、にわかに振り捨てることもでき難く、とやかく悶々たるうちに、いつか前にも増して、大胆なる悪謀の遂行へ踏みすすんで行く紋太夫でござりました」

「…………」

「ご隠居さまのご仁慈をもっても、ご意見をうかがっても、なおかつ、自身のそれほどな反省を以てしても、この性根と悪縁は生れかわらぬ限り癒らぬものと思われます。――あわれ、この上の大慈悲には、お手を以て、この紋太夫の一命をお断ちください。はや、逃げもかくれも仕りませぬ」

「よくぞ申した」

光圀は、離した手をうしろへ伸ばして、佩刀を把った。それは法城寺正弘の作という。抜くやいな、

「不忠者っ」

と、叱って、一刀のもとに切り伏せた。

とどめを刺して、絶命したのを見とどけると、紋太夫の袴で、刀ののりを拭い、鞘に納めて元の位置へ立てかけた。