Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

さんごくし

三国志(五)

吉川 英治

Lisez 三国志(五) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N1. Touchez un mot pour le sens.

N1 · avancé · kanji et kana modernes · 325 249 caractères · 653 écrans

Aozora Bunko

四

「ひとまず、征呉南伐の出兵は見合わせる」

と、参謀府から宣言を発し、また直ちに、曹洪と徐晃を招いて、

「すぐ潼関へ行け」と、兵一万をさずけた。

曹仁がそのとき、

「曹洪も徐晃も、若過ぎますから、血気の功に焦心って、大局を過るおそれはありませんか」

と、注意した。そして自分も彼らとともに先駆けせんと願ったが、

「そちは、予に従って、兵糧運輸のほうを司れ」

と、ほかの役目を命じられてしまった。

曹操は約十日の後、充分な軍備をととのえて出発した。彼も西涼の兵には、よほど大事を取っていることがこれを見ても分る。

四

潼関に着いた曹洪と徐晃は、一万の新手をもって鍾に代り、堅く守って、

「われわれが参ったからには、これから先、尺地も敵に踏みこませることではない」

と、曹操の来着を待っていた。

西涼の軍勢は、力攻めをやめてしまった。毎日、壕の彼方に立ち現れて、大あくびをしてみせる。手洟をかむ。尻を叩く、大声たてて悪たれをいう。

挙句の果てには、草の上に寝ころんだり、頬杖ついて、

敵はどこかね

潼関の関中だそうだ

櫓にいたのは鴉じゃないのか

なあに曹洪と徐晃さ

そんなら大して変りはない