Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
おおおかえちぜん
大岡越前
吉川 英治
Lisez 大岡越前 (おおおかえちぜん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 218 436 caractères · 437 écrans
鋸
止めはせん……わしとて、止めはせん、はやく行け」
「では、心急きます故」
義平太は、立って、ふすまから廊下へ出た。そして、そこに佇んで、心を打たれていた友の小林勘蔵と、はっと顔をあわせ、おたがいの熱涙を、睫毛に相見て、濡れた手をかたく、にぎり合った。
鋸
――ふと、気がついてみると、自分は、荒縄で鞠のように縛られている。
陰湿なにおいにみち、あたりは、まッ暗だ。
どこかの床下にちがいない。
左右太は、何を考えるよりも先に、無意識に、すぐ立ちかけた。けれど当然、床板の裏か何かに、ゴツンと、頭をぶつけて、また腰をついてしまった。
「……あっ」と、眼まいをおぼえて、左右太はふたたび、気が遠くなりかけた。だが、そのときすぐ、かれの頭の上で、人声が聞えたのである。
「おや。へんな物音がしたぜ。ごとん――と」
「なあに、野郎が、正気づいて、もがき出したのにちげえねえ」
「そうか。うっかり、忘れていたが、逃げやしめえな」
「大丈夫、がんじ絡めに、土台柱へ、くくり付けてある」
室内の声は、三、四人らしく聞える。――左右太にはみな聞き覚えのない声ばかりだ。
「どこだろう? ……ここは」