Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
おおおかえちぜん
大岡越前
吉川 英治
Lisez 大岡越前 (おおおかえちぜん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 218 436 caractères · 437 écrans
かの女の姉
「あっ。わかった。……読めたぞ、それで」
左右太は、思わず手を打った。二人が、二つの駕籠をスリ更えて乗り、道もわざと、北と南へ、別々に帰ったのだ。
しかし、藪八とは何者か。どうして、そんな行為をとったか。これは依然として、彼にもわからない。
かの女の姉
お次にも、それ以上は、分りッこないが、なお次のような事実は、左右太の判断を、一そう深い謎にした。
お次がいうには。――先ごろの御隠殿下の捕物以後――市川楽翁と藪八という武家とは、いく度となく、
(ちょっと、奥を貸してくれい)
といっては、石焼豆腐の店へ見えて、店では話ができぬといい、そのたび狭い母屋の一部屋で、ひそひそ話して帰ったことがしばしばだとある。
また、折には、藪八ひとりで来たこともあり、来ると、お次をよび、南の補佐役たる三与力のうわさをしたり、それとなく、奉行所内の実状を細大もらさず訊き知ろうとする様子は、よほど越前守の一身と、こんどの事件に、深い関心をもっている者にはちがいない――ともいう。
「いよいよ分らなくなってしまったが、……ま、お次さん、おかげで、今夜の謎の駕籠だけは、楽翁と藪八の、馴れ合いと、明白になった。