Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
おおおかえちぜん
大岡越前
吉川 英治
Lisez 大岡越前 (おおおかえちぜん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 218 436 caractères · 437 écrans
真ひるの闇
お厩河岸にはこれが多い。――市十郎はそこへ連れこまれ、
「まあ、掛けねえ」
と、阿能十のさす一つの床几へ、腰をかけた。
「お祝いだ。きょうはおれにも祝っていいことがある。――おい、亭主、熱いのを燗けてくれ。そして何か美味い肴をな」
かれも、床几に片胡坐をかきこんで、前屈みの小声になり、半分口を抑えながら語った。
「かわいそうなのは、お人好しの味噌久だが、これで一件は、めでたく落着だ。奉行なんてやつあ、自分が切腹とでもなると、何をやるか分らねえ。――さっきの裸馬を見たろうが。あの三人の下手人のうち、久助は、半分下手人といってもいいだろうが、後の二人は、奉行の身代りだよ。どこかの唖乞食か、半馬鹿の罪人をつかまえて、お犬殺しに仕立てたにちげえねえ。ふふふふ、こッちにとっちゃあ勿怪のしあわせ。いずれ根よく潜っていたら、大概、こんな片付きかたをするんじゃねえかと思っていたのさ」
そしてまた、不敵に、こうもいった。
「なあに、老中だって、将軍だって、柳沢次第の世の中だアな。奉行も、切腹と来ちゃあ堪らねえから、そこはそれ、柳沢の御簾中筋へ、廻すものを廻しさえすれやあ、どんなにでもなることさ。