Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

たいらのまさかど

平の将門

吉川 英治

Lisez 平の将門 (たいらのまさかど) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 232 193 caractères · 463 écrans

Aozora Bunko

何か知れないが、留守中に、出頭するようにとの、通達が来ていたのである。庁の所在地までは、一夜泊りの往復だった。悪くすると、大掾国香や良正あたりから、先手廻しをして、訴訟でも出ているのではないかと思われ、将門は、恟々としながらも、相手の虚構をいい破ることばを、途々、無数に用意していた。

予想は外れた。だが、吉い事のほうに違っていた。

太政官下文の示達をもって、中央から彼にたいし、辞令が届いていたのである。

七位允、前ノ滝口ノ平小次郎将門ヲ以テ、相馬御厨ノ下司ニ叙ス。

と、ある。

将門は、意外なだけに、歓びが、大きかった。

御厨とは、地方地方の御料の荘園である。そこで取れる魚鳥の類や、果実、植物油、野菜などの大膳寮用の調菜を管理して、四季ごとに、朝廷へ送る職名なのだ。

都の朝臣たちにくらべれば、微々たる地方の一小官だが、地方にあっては、どんなに低くても、官職があるとないとでは、住民の信頼も重さもちがう。将門は、多年、酷使された左大臣家の恨みも忘れて、はるかに、小一条の忠平公へ、心を向け、心から恩を謝して、欣然と、豊田に帰った。

弟たちも、欣んだ。家人奴僕も、あげて祝いを述べた。