Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

たいらのまさかど

平の将門

吉川 英治

Lisez 平の将門 (たいらのまさかど) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 232 193 caractères · 463 écrans

Aozora Bunko

「小冠者。おれが先に、ちょっと、取次を頼んでやるから、そこらに、待っていな」

放免は、轅門をはいって、白砂のしきつめてある広前をきょときょと見まわし、もう一重ある右側の平門をのぞきかけると、一隅の雑舎のうちから、水干姿の小者が、ぱっと、駈けよって、

「こらっ。いけないっ。――出ろ、出ろ」

と、引きもどした。

放免が、小次郎になり代って、はるばる訪ねて来たわけやら、ゆうべからの仔細を、つまびらかに、述べたてているまに、狼藉人とでもまちがえたものか、さらに奥から、家司、侍、雑色たちまで、あふれ出て来て、物々しく放免を取りかこみ、さて、顔見合せたり、訊き直したり、さんざんに議したあげく、やっと放免に、小次郎を、呼び入れさせた。

放免は、出過ぎた親切気を、悔いるように、

「じゃあ、てまえは、これで……」と、辞儀ひとつ残して、匆々に、立ち去った。

だが、後には依然、小次郎を取囲んで、はなしにのみ聞く、蝦夷の子でも見るように、好奇な眼と、疑惑とを、露骨にあびせながら、なお騒々と、諮り合っていた。

そして、結局は、

「御遊宴のさなか。お客人たちもおらるる所へ、ひょんなお取次は、興ざめのお叱りもうけよう。