Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
まつのやろはち
松のや露八
吉川 英治
Lisez 松のや露八 (まつのやろはち) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 125 597 caractères · 253 écrans
「…………」
「ところがこんど再び、兵部省付きの権少輔に栄転し、海外派遣を仰せつけられたのです。そこへ、渋沢様がみえて、ちょうど今日は、君の兄も宴席へ来るわけだから、出発する前に会って行ったらよかろうというご好意で、実は、出向いて参りました。……どうか欣んでください、私は、だんだんと、新政府にも重用され、国家のため身を殉じるつもりでおります。微力ですが、兄上とても、いつまでかような職業をさせてはおかんつもりです。渋沢様にも、懇々、お願いしてありますから、私の帰朝をまたず、そのうちによいご運がひらかれましょう。自暴自棄をつつしんで下さい」
云い終わるのを待って、露八は、呶鳴った。
「うるさいっ」
「はっ」
「――弟っ」
「どうなさいましたか」
「どうするかっ。誰が、そんなことをてめえに頼んだかっ」
「はい」
「笑わすな。……ふふん、笑わすなってんだ。馬鹿め」
「兄上、な、なんでそんなに」
「手を出すなっ。――おらあ、そんな冷やっこい手に握られたくねえ、な、なぜ、ご一新となったならば、飛んで来て、手を握ってくれなかった。そんなに、出世したいかっ」
「でも」
「だまれ、俺から訪ねてゆくのは知っている。