Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
まつのやろはち
松のや露八
吉川 英治
Lisez 松のや露八 (まつのやろはち) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 125 597 caractères · 253 écrans
どんどん橋
一
「まあ、お待たせいたしました。――喜代や、気がきかないね、冷たい井戸水で、おしぼりでも、差し上げたらいいじゃないか」
愛想を云いつつ、師匠の荻江お里は、やっと、彼の前に坐った。
この女が、真ん中の姉とみえる。二十三、四でもあろうか。小股のきれあがった美しい女である。そういえば、一番うえの洗い髪も、年下の娘も、揃いも揃って、容貌よしだった。
「初めて、お目にかかる者でござるが――」
と庄次郎は、もじもじ切りだした。
「何かご用でも」
「実は」
頭を掻いて、
「昨夜、酩酊した友達どもが、悪戯半分に、当家の窓口から、抛り込んだ品があるはず、じつは、拙者の品でござる。それを、頂戴に参ったのだが」
「アア、あの水引の掛けてあった竹刀でございましょう。――それと、お風呂敷」
「左様」
お里は、笑ったり、困ったような顔つきをしながら、
「その品ならば、お気の毒ですが、もう私どもの家には、ございませんよ」
「えっ」
彼は、色を失った。
どんどん橋
一
庄次郎が訪ねてくる一足前に、預かり物の二品を、
(なに、かまわん。文句があったら、持ち主自身、取りによこせ)
と、担いで、持ち去った男がある――というお里の答えなのである。