Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

まつのやろはち

松のや露八

吉川 英治

Lisez 松のや露八 (まつのやろはち) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 125 597 caractères · 253 écrans

Aozora Bunko

「十四歳から道場へ来ておるのだから十三年目の免許皆伝だ。十三年もやれば、傴僂だって、皆伝になる」

「すると、奴、二十七歳か」

「そうだ」

「二十七歳で、遊蕩を知らんぞ、彼」

「こんど、おびき出すのだな。あいつの、酔ったところを、ぜひ見ておこう。それには、例の日がいいぞ」

同門の誰彼が、そんなことを、諜しあわせていた。

七月。

暑いさかり、例の夏の陣の表彰日だ。

門下生たちは、高台付きの白扇か、箱入蝋燭か、小菊紙十帖ほどな品物に、半年分の授業料として、金一歩(百疋)をつつんで上に「謝儀」と書き、うやうやしく、添えて出すのが、例なのである。

道場の方からは、茶菓、弁当がでる。

正面に、武神、流祖、ふた柱を祀って、神酒をあげる。式となって、昇格の免状だの、賞状などが渡され、師範からなお鞭撻の訓話があって、終わると、夕方は早めに散会という順序であった。

庄次郎は、皆伝免許の祝いとして、竹刀をもらった。竹刀の腹に、水引がかけてある。それを、右の肩にかつぎ、賞状と皆伝の巻物をつつんだ萌黄風呂敷を、左の手にかかえて、にこにこ、藩邸の門を出て来た。

待ちかまえているのが、